カンジキかスノーシューかそれが問題だ

土日の僧ヶ岳(ずっと手前で敗退)のときは、カンジキ5名スノーシュー1名のパーティだった。どっちが良いのか、最近は「カンジキなんてもう古い、これからはスノーシューだよ」という声も聞こえてくるが…。

で、スノーシューは、宇奈月温泉スキー場の斜面を登るときは、圧勝。浮力と効率の良さにビツクリしました。対して、林道から急斜面をショートカットするときはカンジキの独断場。っちゅうか、俺は頑張れてうれしかったと言うか…。ほんの数十メートルの登行だけど、自分が先頭で突っ走って他のメンバーはついてこられない。いや久し振りに気持ちよかった。

その他でも細尾根を雪庇の踏み抜きを気にしながらトラバース状に急登するところでは、カンジキのほうが安定しているように見えた。スノーシューは、先端がもぐるような状態の急登はあまり得意でないらしい。それにトラバースが加わると割合不安定だ。カンジキはその点安定しているし、何よりも取り回しが圧倒的に楽。

で、自分としては難場における取り回しは、スノーシューよりカンジキの方が安全ではなかろうか、というもんだ。ただこれも慣れの問題だろうし、浮力で節約できる体力がより安全を担保する、というところも見逃せない。真冬の剱岳ならスノーシューはあり得ない?でも里山なら大倉山とか、高度を上げて新穂高から槍ヶ岳(中崎尾根)とかだったらスノーシューの方が良いのかなぁ。今更スノーシューを買えない貧乏なおいらの選択肢は「壊れるまで(って何時までだろう?)カンジキを使う」。

多分どっちが快適かの目安は、「山スキーで快適 → スノーシュー 山スキーはあり得ない → カンジキ」で、概ね間違っていないように思う。