猛暑やむ

昨日は大雨、さしもの猛暑も和らいで、今朝は少し肌寒さを感じるくらい。季節は少しずつ進んでいるよう。
さて、一番暑い時期にあったJOCジュニアオリンピックカップライミング競技をお手伝い・観戦した感想を少し書いてみる。
まず、参加者が多い!!
キッズ〜アンダーユースB〜ユース・ジュニアと大きく3つのカテゴリ、総参加者は200名を軽く越える、ビッグな大会。運営はホント大変だと思う。
次に、参加者のレベルの差がとてつもなく大きい!!
キッズはトップロープなのでそんなに問題なかったようだが、アンダーユースB、ユース〜ジュニアは日本でもトップレベルのクライマー(ワールドカップにエントリしている者もいる)から 5.10 も覚束ない者まで、予選では同じ土俵でリードで登る。中には、最初のクリップが怪しくて、見ていてハラハラドキドキするものも少なからずいた。底辺を広げることは大切だが、ある程度のところで参加資格を切らないと、事故のモトになるような気もする。
最後に、マスコミの扱いが残念!!
わが地元の橋場君が見事決勝に残ってくれたんで、それを取材に地元のメディアもやったきてたが…。ちょうど野球のメジャーにイチローが挑戦したてのころのような扱い。ただただ「イチロー、ヒットを打ちました」「イチロー、ファインプレーをしました」と言う伝え方。そんな伝え方と富山のメディアのこの大会の伝え方は全く同じだと思った。今回男子総合で優勝した堀君の登りは、文句無く世界レベルだし、橋場君と同じカテゴリの有力選手は、上のカテゴリの選手(堀君以外)に出る幕を与えないようなパフォーマンスで、このまま伸びたら一体どうなるんだと言うくらい凄いものなのに、そのあたりの取材等は全く無し。そんなんで、「どれほど橋場君は凄かったか」って伝わるんだろうか。また、男子・女子の準決勝・決勝は、何れも素晴らしい設定だったと思うが、その辺の話も勿論無い。クライミングと言うスポーツは全く市民権を得ていない、世間の認知を得ていない、と言うことをつくづく感じてしまった。取材に来るメディアの人の中から、一人でも良いからクライミングに嵌っちまう人が出たら、少しは変わるかな?