肺がんの原因はタバコか?

5日に病理検査の結果が出るんで、俺の肺がんの原因もある程度判るかも知れない。あれから、色々調べているけど、まず、一言で肺腺がんと言っても、その形態などからいくつかに分類できると言うことを知った。自分のは、腫瘍の大きさが2cmを超えているのかいないのか聞いてないんで、当てはまるかわからないが、腫瘍の大きさが2cm以下の肺腺がんは「野口分類」というので6種類に分けられるらしい。それぞれ、完全切除後の予後が違い、また、癌が出来た原因も違うらしい。中には、タバコが原因の一つ、と言うタイプもあるようなので、5日にはその辺りもきちんと聞いておこうと思う。

肺がんには大きく分けて小細胞がんと非小細胞がんがあり、非小細胞がんには腺がん・扁平上皮がん、大細胞がんの3種類ある。さらに、それぞれのがんは、それぞれいくつかのタイプに分かれる。基本的に扁平上皮がんと小細胞がんは、タバコが原因のようである。遺伝的な要因もあるようなので、断定的に言っちゃうのはちょっとアレなんだけど、タバコを吸わなければ、扁平上皮癌と小細胞癌にはならない。大細胞がんもタバコとの因果関係が深いようだ。俺のなった腺がんは、いくつかタイプがあって、その中にはタバコと関連が深いものとよく判らないものとまったく関連が認められないものがあるらしい。

で、大雑把に言って、タバコさえ吸わなければ肺がんの6〜7割くらいには縁がないようだ。「肺がんの原因はタバコである」言う命題は偽だけど、「肺がんの一番大きな原因はタバコである」と言うのは真らしい。ただ、タバコ以外の原因の肺がんも決して少なくない、と言うのも事実で、去年のためしてガッテンでも言ってたように、健康診断ではスパイラルCTをオプションに入れるのが、早期発見に一番効果があるようだ。タバコ吸わなくても油断したらイカン、と言うことだ。

自分のように、「かつてタバコを吸ったいたけど止めてから20年以上たっている者」の評価については、よく解らない。喫煙指数とタバコやめた期間を評価する調査で解りやすいものって見つからなかった。ただ、それでも、まったくタバコを吸ったことがない人に比べると、何倍かは危険なんだろうけど、現在の重喫煙者(15本/日、ってほとんどの喫煙者が当てはまるかな)に比べると何分の一かの危険度になるんだと思う。まぁとにかくなっちゃったけどね。で、もし昔のままタバコを吸い続けていたら、もっと早い年齢でがんになっていたか、タバコが原因のその他の病気になって、えらいことになっていたと思うので、その昔にタバコをやめる決断は間違ってなかったんだと思う。

自分の家族でタバコを吸うのは、長男・長女の2人。何時の間にか、俺の知らない間に喫煙者になりやがった。こいつらのタバコを止めさせたいのだが、なかなか説得できない。なんか良い方法、というか、良い説得の仕方はないものだろうか?二人とも成人していて、おまけにほぼ経済的にも独立しているうえ、誰に似たのかなかなかに頑固者で、どうにも困ったもんなのだ。まぁ家に帰ってきている間は、家の中はおろか、家のまわりでも絶対に吸わせないので、擬似禁煙状態にあるのだが…。