真夏の鳳来

術後二回目の鳳来ツアー。日・月の前夜発1泊2日。真夏の鳳来は初めて?かな。メンバーは将棋大魔王とナツコと俺、日曜の日帰りでたっきー。行くとき、たっきーの車のナビに反対方向にナビられて、名古屋周りの遠回り。まぁそれでも無事仮眠の某所について仮眠しました。

翌日はやや曇り、日差しナシ、湿気大。ほんま梅雨が明けたのって感じの、肌に湿気がまとわりつく中をがんこへ向かう。たっきーは一人鬼岩へ。

俺は、がんこは初めて。まぁまぁ大きな岩だけど、鬼岩に比べると、被りがないぶんちょっと愛想むない。で、壁がやや黒い。湿っている。触ってみると、登れないほどではないがコンディションは良くない。がーんである。

それでもまずは「かんたん」でアップ。よくわからんけど、何とかフラッシュ。次に「タップダンサー」をオンサイトトライ。しかし、よくわからずテンション入ってしまう。5.10台でオンサイト失敗である。ショックであった。さらに「冷たい男(ヤツ)」にもオンサイトトライ。これは良い感じで行けるかなと思ったが、いきなり日が差し始め、何もかにもホールドが全く判らんようになってしまった。以前なら、レストポイントに戻ってやり過ごすところだけど、今はそんなことすると息が上がって終わってしまうのである。で、やっぱりオンサイト失敗。

これは後が無くなった、と「ユカ」に賭ける。順番待ちしている間、登ってる人を見られないのはナカナカ辛い。つい気になるのだ。5.11cなら、我慢できずに見てしまうところだけど、「ユカ」は5.11aである。何とか見ないで順番がまわってきた。3ピン目から4ピン目ちょっと悪い。まぁ前の人が残したチョーク跡を頼りにムーブを組み立てたら行けました。オンサイト成功。一応オンサイトグレード更新。順番逆だったら微妙かもしれない。前の人はハングドッグしてたから、正解以外にもチョーク付いてたと言うことで勘弁してください。

岩場から降りてきたら、からりと晴れ上がり、熱いけど気持ちの良い夏空。これは完璧に梅雨明け、というところ。明日が楽しみです。

で、月曜日は鬼岩。歩き出しから昨日と空気が違う。1時間20分かけて鬼岩に到着。メインはシケシケ。メインの裏(桃太郎とかあるところ)は濡れてる感じ。河原はまぁ良い感じ。

アップの入門でテンション入る。先が思いやられる。でも、岩場で知り合った人たちと挨拶を交わして、やっぱ「帰ってきた」と言う良い気持ちになる。鬼岩は良いな。

課題の After The Rain であるが、将棋大魔王は優しくもドローを掛けてくれた。で、トライしたけど、全くダメ。兎に角2ピン目に到達しない。何回かじたばたした後の最後のトライで大魔王の優しいアドバイス「カウンターじゃなくフラッギングで行けば」で、フラッギングしたら驚くほど易しく2ピン目に届いた。思い出したら、去年解決したときのムーブがこれだったかもしれない。登れた記憶は完全にリセットである。

まぁその後上まで登って、最終クリップの手前、去年終了点手前落ちしたところに差し掛かると、その落ちた記憶が鮮明に蘇り、同じムーブ、同じ位置で再びフォール。落ちた記憶は決してリセットされない。何とか戻って、十分休んでもう一回やってみたら、何とも簡単ではありませんか。クライミングとはこんなもんです。ただ、これで5.12に微かに望みが出てきた。これは、出だしは確かに強烈だけど、あとはまぁ簡単だし、レストもできるんで息も続きそう。次回は登れると良いな。そうそう、この After The Rain は、ボル力には自信のある、5.12初トライって人には、うってつけのルートだと思います。

たっきーは、日曜のシケシケ「ジェットシューター」でやっつけられて、帰り道にがんこに来た。「ホフマン教授」でまたまたやっつけられて、がーんと言って帰っていた。将棋大魔王は、「ホフマン教授」のムーブを解決するもRPならず。

「ホフマン教授」ムズそうです。次の次くらいに手を出してみようか。多分かなりお買い損の5.12aだと思う。初めての5.12トライでは決して触ってはいけない。そんなことしたら完全に芽を摘まれてしまうヨ。1〜2本お買い得5.12aを登った程度で「俺はつえるぶくらいまーだい」とイキがってこいつにトライしたら、「イレブンから出直します」と萎れてしまうかな。まぁそれだけ面白そうなルートです。

さらに将棋大魔王、2日目の鬼では俺のヌン掛けに枯れ木トライ、と頑張りまくり。登ってるのを見る限り、ホフマン教授と枯れ木の核心は、難易度が変わらないようである。やっぱり恐るべし「ホフマン教授」!!

ナツコは初日「かんたん」2日目「桃太郎」と二本RP。たいした練習もしてないのに、しっかり成果を出している。クライミングそのものが巧い。ま、のんびり屋さんなので、そのうちに5.11台に乗っかってくるでしょう。

と言った感じで、楽しい2日間が終わりました。一緒に行ってくれた仲間に感謝で、岩場で声掛けてくれたクライマーにも感謝です。前回より以上に「よくぞここまで快復したもんだ」と強く思いました。いやぁクライミングって楽しいですね。