5.11a は、はるかに遠く…

11月の3連休は伊豆のちょー有名クライミングエリア「城ヶ崎海岸、シーサイドロック・サンセットエリア」で快適クライミング… のはず、看板ルートの「風に吹かれて」を一撃のはずだったが…
3日の5時過ぎに富山を出発、13時ごろに目的地周辺に到着。さて、岩場はどこか?まずこれがワカラナイ。暫く彷徨って伊豆高原駅近くのとある駐車場に駐車。ダートにロープで駐車位置を示してくれる、なんともローカルな感じ。駐車場向かい側の家のおっちゃんがオーナーらしい。一回500円。
橋立吊橋に向かって歩道を歩く。途中、海岸に降りかけてみるがどうも違うらしい。橋立吊橋から下にはクライマーが数名。目的地とは違うが、クライミングエリアの一つのよう。橋を渡って暫く進み、海岸に降りかけて下を見るとクライマーが見える。どうやら、もう少し向こうから海岸に降りるらしい。初めての場所は、エリアに至るまでが最初の核心である。
海岸沿いの断崖の上の遊歩道から手すりを乗り越えて少し降りると、支点に残置のスリングの山。数本のロープが下に降りていて、これで降りるらしい。懸垂一発で海岸に降り立ち、左に向かうと目指す“サンセットエリア”、ようやく到着した。
暫く他のクライマーを見物していると、話しかけられる。「随分のんびりしてますね。」いや、勝手がわからず右往左往してるだけなんだけど。ガイドを見ながらとにかく目に付いた5.10dのタイトボーイに取り付く。これが実は大きな罠だった。5.10dなので、たとえRPできなくても、何とかなるんじゃないの、と軽く考えていたが、実に辛いルートのようである。帰ってからググってみると、結構登るヒトでも苦労しているような、登り応えのある(俺たちにゃ良すぎる?)課題だったらしい。
結局ダレも登れず、敗退。話しかけてくれたクライマーにトップロープをかけてもらったのに、そのときは身の程知らずにもみんなトップロープを拒否、結局クイックドローと終了点のカラビナ・スリングが残置になってしまった。
翌日もタイトボーイに拘ってしまい、やっぱりダレも登れず。帰って旅館でビデオを見て盛り上がり、最終日もタイトボーイに拘って、二日酔いの影響もあってさらに撃沈。結局5.10aの名前も忘れてしまった短いルートを登っただけで、自分たちの力の無さを実感して意気消沈して富山に帰ってくる羽目になってしまった。
6人乗りのSUVで行って、近くのキャンプ場でキャンプすると一人1万円余りで行ってこれることがわかったのが、最高の収穫か。何とか来年の春先に再訪したいもんである。
色々教えてくれたメガネのクライマーと一撃シャツのクライマー、どうもありがとうございました。必ず強くなって再訪します。そんときもお逢いできると良いですね。