夢の跡

道なき道を辿っていいると時々意外なものに出逢う。例えば大窓直下にはこれ

池の平鉱山のモリブデンを運び出した索道のヤグラの基礎?
黒部の祖母谷温泉から唐松に至る道すがらには、かつての大黒鉱山の残骸が残っている。登山道の脇にカナクソの山。高原川流域の沢を辿ると林業に使っていた索道やトロッコの線路の残骸。あの天ダレ谷にさえ、ワイヤーロープの残置が放置してあった。
やまぶろぐによると、僧ヶ岳にもモリブデン鉱山の残骸があるそうだ。
何れも多少醜悪だがちょっと物悲しいかつての夢の跡である。道なき道を辿る楽しみには、山の息吹をマトモに感じる楽しみと、かつての夢の跡に思いをいたす楽しみ、両方あるようで私ゃどっちも好きである。