化学療法4回目終了

で、何とか白血球数が最低ラインをクリアしたので、本日午前中に4回目の化学療法を受けました。ま、今のところ今回も特段変わった兆候はなく、時間が経過しています。新しくした携帯電話でネットしまくるぞ、と思ったんですが、どうにも使い勝手が悪く、高いのはわかっていてもこの10分100円インターネットを利用せざるを得ません。なんとかしてよ、富山赤十字さん、今時病室にLANの口があるか、病棟がホットスポットになっているか、どっちかってのが常識でしょ、と言ってみますが…。実際はどうなんでしょうね。

今回の病棟では、新しい癌友ができました。同い年で、ちょっと自分よりは厳し目の病状のようです。お互い希望をもち元気を出しましょう。

代替医療のトリック」を3/4ほど読みました。なかなか面白い。読みながら、代替医療を施す側の人たちの科学、とりわけ自然科学をないがしろにする態度と、それにも拘らず、のめり込む人の多いことに、笑えない面白さを感じてしまいました。本書は、元々「代替医療」を否定するために書かれたものではなく、科学的な手法で「代替医療」を検証した過程と現状で得られる結果が書いてあるものです。自分も肺がんに罹らなければ、まず読んでみることはなかったと思うのですが、3/4読んでみた今は、健康な人にもぜひ読んでみてほしい本だと思います。「自然だから安全」とか「伝統的な療法だから副作用がない」とか、根拠もなしに信じると“大変なことになりますよ!!”って話がたくさん載ってます。じっくり読んだら、また改めて感想を書いてみようと思います。あと、何故キノコやマクロビや気功みたいな拠り所も定かでないものに多くの人は惹かれちゃうのか、ってのも、考えてみたいと思っています。ま、おいおいとですけど。

それにしても、マクロビ、食事療法(主に厳格な菜食を主体としたもの)、ホメオマパシー、ハーブ、気功等など、びっくりするくらい多くの人が嵌っているんですねぇ。なんか信じられない。この国の理科教育の信じられないダメダメさ加減と、そういうリテラシーの持ち主が主にメディアに跋扈しているということと、立派な「博士」と呼ばれる人の中にトンデモがいらっしゃって、それがメディアでは人気がある、ということに、不覚ながら病気をするまで気付きませんでした。ホント、日々驚くことがたくさんあって、書ききれません。