町内の総会で、長老の方々の認識が腰を抜かすほど甘いと判明した件

自分は、町内の長老の方々にはそれなりの敬意を払ってきたし、「労害」とか言って、むやみに退けるのは嫌いなのだが、今回だけは心底あきれてつくづくがっかりしてしまった。もうホントに彼らは寂しい人たちなのだと判ってしまった。

昨日(日曜日)は、町内の総会だった。ま、大体揉めるようなことはないので、しゃんしゃんと終了し、一杯飲むというのが例年の倣いである。事業報告と収支決算報告、来期の計画、新役員人事がトントン拍子に承認されたが、地震の事は、連合町内会を通じての要請により、当町内会では1万円寄付した、で終わってしまった。額は、連合町内会から指定されたものだ。

え、マジ?それでお終いなの?そんなもんじゃないでしょう、今回の地震は。誰も何も言い出さない。「あー、町内会から1万円で済んだ、オレ懐痛まなくてラッキー」程度に思ってない?俺はチョットだけ頭にきて、「もう少し意味のある額を、例えば基本財産を多少取り崩してでも、当町内会として寄付したらどうか」と提案した。

それに対する第一声が「さ、何処に寄付するがよ。」(それは、何処に寄付するのか)

第二声が「うちだけ飛び抜けたことしたら、具合悪い。そんなことせんでも良いちゃ。」(そんなことをする必要はない)

まず、第一声。「さ、何処に寄付するがよ」自身、個人で義捐金を寄付したことのある人なら、絶対に出ない科白だ。さ、どういうことよ、あんたら誰も未だ義捐金寄付したことないの?ホントに?銀行に行けば、信頼できる機関への寄付のための専用の振込用紙もあるし、新聞に載せるための用紙を用意してあることもある。それすら知らないとは恐れ入りました。

次に、第二声。他所を横目で見る?そんな事が必要か、今回の災害で。要請があった以上は何もしないと言うのは、もうあり得ない選択だとは思わないのか。

結局、新会長さんたちのフォローで、町内会費に上積みして寄付(1件あたり1000円程度)を募り、集まった寄付に経常経費からの支出でキリの良い額に切り上げて寄付することになり、何とか丸く収まり、良かった。

しかし、非日常的な一大事が人の本性を顕わにする、というが、今回顕わになった本性には全くがっかりした。何と言うか、一応自分の言い出した「要請のあった1万円だけなんてケチ臭いことを言わず、意味のある額を我が町内会として寄付しましょう」という件はとおったけど、何とも後味が悪いのだ。

ま、でもホントにわずかな額ではあるけど、町内で集まった寄付が、少しでもお役に立てれば幸いである。