ギプスは、当初巻かない予定でいたが、主治医じゃなくて整形外科部長さんの指示によりP.T.Bギプスを巻くことになった。こいつを巻いたら、早い段階からトータッチによる荷重開始が出来るということだそうだ。
Patella tendon bearing cast
“PTBギプス Patella tendon bearing cast 下腿骨の骨折時に膝蓋腱と膝窩部にギプスを密着させることで体重を支持し患部に荷重が掛からないようにする、P.T.B義足を応用したヒール付きの機能的歩行ギプス。”
うーむ、なる程。オレらの頭にあるふつーのギプス、つまり保存療方に使う石膏のギプスとは、全く異なるコンセプトの、目的も異るものであるらしい。第一膝関節を固定していないので、「動かないように」なんて機能はないらしい。

まず、足型を取り、後程のP.T.B.装具の制作に備える。包帯をお湯に浸して対称になる部分に巻いて行くと、これが石膏になって固まって行く。あっというまに固まってしまうので、予め入れておいた「ひも」を引っ張って半分に割るように石膏をはがすと、装具の型になる。

次いで、タイツのようなモノを履いてその上からお湯に浸した包帯を巻いて行くと、なんとそれが固まってギプスになる。膝蓋腱と膝窩部を支える窪みや型どりをしたら完成。踵がついていて、トータッチに慣れたらヒールタッチもするそうだ。

さて、リハビリだが、ギプスを巻いて術創部分を保護し、また、思わず加重してもさほど骨折部に力がかからなくなったので、松葉杖で階段の昇降を練習する。登るときは、杖で支えながら大丈夫な足を先に上げ、次いで大丈夫な足で踏ん張って全体をもちあげる。降りるときは、杖と逝ってる足を降ろし、主に杖で支えて大丈夫な足を降ろす。案外簡単なんだが、やっているうちに杖が先だったか、足が先だったか、頭がこんがらがってきて躓きそうになったりする。でも、これが出来ないと、まったく会社復帰は不可能なので、一生懸命に練習する。