今日のクライミングは雑穀、メンバーは加納さんとまこP(U子ちゃんの妹)。午前中降水確率60%とイマイチの予報は、運よく外れてまずまずの天気だった。まこPは初めての岩登り、俺はストレートフラッシュ(5.8+)と堰堤ルート(5.9)をきちんと登れるかどうかを確認することが目的。で、加納さんは指導員(どうもありがとう)。
まずはAフェースに行く。なんか、バーベキューセットがほっぱらかしてあるし、たき火の後には燃えカスのゴミ。誰ですかね、こんなことをするのは。すき焼きのタレや割り箸、炭までデポしてある。明後日もここにくる予定なので、そのときも今日のままだったら、掃除して行こう。

ストレートフラッシュ(5.8+)は、雑穀における岩登りの入門コース。まずは、ここをきっちりリードで登れなければ!! 入門コースとは言え、中間部と最上部が意外と難しく、きれいに“ストレートフラッシュ”で登っている人は、たいてい“実力者”である。

加納さんにビレーをお願いし取り付く。中間部がちょっと難しいがここは何とかクリア。ただ、動きは事前のイメージどおりではないので、クリアしたけど課題が残ったかも。肝腎の核心の最上部であるが、右手の縱ホールドも右足の細かいスタンスも難なく使うことができ、楽に左足が一段上がり、足を上げなきゃ背伸びしても届かないガバをスっとキャッチ、自分でも呆気ないくらい楽に登ることができた。何となく、人工壁の練習の成果っぽい感じ。後程トップロープでもう一度登ってみたが、自分にとっては、核心は中間部になっている感じだ。ここを、スムーズにダイアゴナルのムーブをつなげる感じで登れるようになったら、もう一段レベルを上げられるような気がする。

初生岩のまこPは、ストレートフラッシュ右横とストレートフラッシュをトップロープで挑戦。なかなか楽しそうであった。下から見ていて、身体のコナシが柔らかそうなので、基本的なスタンスの使いかたや、ダイアゴナルとドロップニーを覚えたらバンバン登れるんじゃまいか。楽しみやね〜。

次は堰堤ルート。本日の俺の目的はここ。これを、インチキ無しでキッチリRedPointしないといかん。元々沢ヤ(今でも気持は「沢ヤ」)の俺は、あんましそう言うのに拘る方じゃないが、さすがにこの程度はきっちり登れることを確認しておきたい。また、登れないんだったら、何が足らずに登れないのか、やはり確認しておきたい。

さっきと同じく加納さんにビレーをお願いし取り付く。実は、この堰堤ルートも最初の3ピン目までをきっちりピンどおしで行くのは意外と難しい。今まで他人の登っているのを見ていたところでは、やはり、きれいにピンどおしで登っている人はそれなりの実力者の方々である。

さて、課題のピンどおしであるが、ちょっと左を使ったけど、まずまず良い感じで3ピン目。3ピン目でクリップしようとした瞬間、フワっと風が吹いてきてそれにあおられる感じでヤバっ!!大丈夫だったが、“ヤッタ、ピンどおしだぜ!!”と思った瞬間、集中力がちょっとキレて僅かな風にバランスを失うところだった。「簡単な、どうでも良いところこそ危ない」と、この春に痛い(ホンマ痛かった)ほど思い知ったはずなのにいかんですな。でも、おかげで気合が入りまくりになる。中間部からその上部の核心部(いつもA0になっちまう辺り)も、スンナリ身体が上がって行く。一ヶ所、ぐっと右に出て大きく身体が外に出る感じのところもイメージどおり。最後も右にブレず一気に直上(その方がずっと楽)し、終了。自分なりに良い感じで登ることができて、良かった。ここも、人工壁での練習が活きてるナァ、と登りながら感じていた。なるほど、こんな感じで人工の練習を生岩に活かすのか、と納得。(こんなレベルでとやかく云うほどではないのは重々承知しているけど、まぁ、嬉しかった。)

最後は、まこPも連れて3人でBフェース。最上部まで行って眺めを楽しんで、懸垂で降りてきました。降りてきたらちょうど細かい雨が降り出し、良い按配でお開き。自分にとっては実に有意義な「リハビリ」「クライミング」であったです。