岩井谷


この間の日曜日(8月10日)、薬師岳の麓、真川の支流の岩井谷に行ってきました。岩井谷といっても台高の険谷で有名な岩井谷じゃなくて、こっちは巨岩の穏やかな谷です。巨岩の迷路を抜けていかなきゃならんので、体力は結構要りますが、特別な装備や技術は要りませんでした。
メンバーは機関車オダ号、隊長コバと俺の三人。7時に折立を歩き始め、8時に岩井谷橋で入渓。9時過ぎに鳶谷出合、10時半くらいに三角点の沢との出合、11時30分過ぎにゴルの入口。ゴルの入口までは、巨岩の乗越しに疲れるけど、まぁさほどの危険はありません。三角点の沢を分けた辺りから、岩魚も多少走り出しました。
で、問題のゴル。入口には5mほどの滝がかかっていてその奥で右にドッグレッグ、更に滝がありそうな気配。入口の滝の両岸はツルツル、滝は落差こそアマリないけど水量は豊富でアレに巻き込まれたらちょっとヤバ目。一応すぐ近くまでいっては見たけど、まぁ俺らにはうーむって感じです。隊長がコピってきたなんかの本の記事によると左(右岸)を高巻いたとあるけど…。左って無理ぽ。右(左岸)に顕著なルンゼが降りてきているんで、それを登って巻くことに決定。
ルンゼは傾斜もさほどでなく、まぁ泥も乗っていて最後は木の枝つかまりで崖の上に到着。覗き込むと川幅は意外に広い。大滝は見えない。過ぎちゃったのかな?とにかく、上流に少し進んでルンゼっぽいところを下ったらあっけなく河原。7mくらいの斜瀑の上でした。30分ほどであっけなく悪場は完了です。ここは、ホント警戒していたけどこんなに楽に巻けるとは、意外というかラッキーというかがっかりというか…。
さて、もう少し上流に進むと500mほど先で谷が開ける感じになります。開ける感じの手前には良さげなオチが「おいでおいで」していますが、右手に当初目論んでいた小沢を発見。こいつを詰めて登山道。時間も14時をまわりそうなので、多少後ろ髪惹かれる思いでしたが登山道に向けて詰め上げることにしました。30分足らずで、さしたる悪場もなく(まぁ多少は楽しめましたけど)最後の藪に突入、チョット頑張ったら登山道でした。14時28分。
ま、あとはのんびり折立まで下ったら16時20分。車の横で着替えていたら、数匹のオロロにマトワリつかれました。折立にゃオロロは居ないはず、と思ってたんですけど、これも温暖化のせい?でしょうか。
今回の感想は、「こっちの岩井谷って、飯と酒を担いで谷で泊まるためにあるんじゃね」ってところですね。いやぁ、沢は良いですね!!