白山行ってきた

だいぶ更新が滞ってしまったけど、取り敢えず先々週(8月8日)白山に行ってきたことを書いておく。

メンバーはたっきーとその従兄弟&友達、geckoのMさんの5人。Mさんはトレッキングベテランだけど、たっきーとその仲間は殆ど山登りの経験はなし。俺は、術後初めての2700m登山。まぁ健常なら何の問題もない平瀬道なんだけど、自分の状態とたっきーの仲間のことを考えると、ちょっとチャレンジ。

連日猛暑が続く今年の夏だけど、8日は朝から少し曇り気味、気温も高くない。登山口の大白水キャンプ場では、肌寒く感じるくらいでナイスコンディション。登りだしは、ブナの美林。暫く頑張ると、林の中に大倉山非難小屋が建っている。ここまでは、多少ユックリながらまぁ何とか登ってきた。

非難小屋からは一旦少し下がって白山弥陀ヶ原に向かっての大倉尾根最後の登りになる。細いところもあって、景色もまずまず。一部道が崩壊しているあたりにタカネマツムシソウの群落あり。ちょうど見ごろ。登ってきた甲斐があった。

2200くらいかな、このあたりからだいぶペースが落ちだす。ただ、花がきれいで、愛でつつ歩くのも良いもんだ。クロユリがいっぱい咲いている草原を辿り、5時間くらい掛かってやっと白山室道に着く。たくさんの人。一息入れてから御前峰目指して最後の登り。

この最後の登りがホント辛かった。最期の登りになりそうだ。高天原では、座ってから立ち上がるのが辛い。2600くらいから頂上までは、10m進んで30秒休み5m進んで15秒休み、遂には10歩進んでは座り込む、と言う悲惨な感じ。頂上のお宮を目の前にしてリタイアも考えたが、最後の力を振り絞ったら頂上だった。

頂上の眺望はイマイチだったけど、兎に角登りきった充実感で不覚にも胸が熱くなってしまった。むかし、大事な夏の日曜日を校下掃除と言う訳の分らん行事でつぶされて、朝8時過ぎに家を出て、この道でさらっと頂上往復してきた思い出があるんだが、あまりに今回と違うのに愕然とする思い。それでも何でも、ここを登れる程度には快復できた嬉しさと、快復したところでこの程度かと言う気持ちがない交ぜになって、目から汗が噴出してしまったのだ。でも、兎に角登れたのは良かった。一緒に行ってくれたみんな、ありがとう。

帰りは、順調に降りて行ったんだが、最後のほうでたっきーの連れが膝痛くてイザリになってしまった。Mさんストックを持っていたんで、それを持たせて根性で下山させた。だいぶ痛そうだったが、これに懲りずまた山に登ってくれたら良いけど…。ボードでイワシたらしい。ダブルストックを持つのも一つの方法なんだろうな。

で、とにかく9時間37分と言う信じられないスローペースで全員行って来れました。キャンプ場の露天風呂が最高だった。

で、今週は岩場遠征がなければ剱岳に行こうと思ってたんだけど、白山の状態とそこからの回復に掛かった時間を考えると、時期尚早と思い、もうちょっと涼しくなってから少しずつやってみることにする。まずは、小屋までかな。