術後補助化学療法終了

今回で術後補助化学療法は終了した。これで人事を尽くしたので後は天命を待つのみである。8回(4クール)の点滴だけど、最初は「何だ、何ともないね」と言う感じだったのが、6回目終了した翌日の朝食のパンとポタージュに強烈な吐き気を感じ、7回目はもう病室に入るだけで吐き気を感じ、今回はこうやって思い出して書いているだけでおさまっていたはずの吐き気を強烈に感ずる、と言う風に、副作用はどんどん強くなってきた。後何回かやる、と言われたら「勘弁してくれぇ」となると思う。

8回目の今回は、もう病棟に対しアレルギーを感ずるようである。入院した当日最初の血圧測定で、148−93等とあり得ん数字になってびっくり。多少落ち着いた夕方には120−80程度といっぺんに正常値になった。点滴前だというのに、入院当日の晩飯からもう食べられない。当然点滴後も病院の給食は全く食べられない。差し入れてもらったイモサラダ、ローストビーフ、唐揚げ、モズクの酢の物、山菜の昆布締め等で何とか凌いだ。

吐き気とか悪心の副作用対策であるが、確かに制吐剤は進歩しているんで、さらに抗癌剤点滴が必要なら、対策はある。だから、致命的にもう治療できない、と言うことはない。でも、それはかなり辛いと思う。やはり細胞毒の抗癌剤による治療は、なかなかにきついと言うのが正直な感想だ。ただ、体力は殆ど落ちていない。点滴後1週間経過すれば、相当に身体を動かせる。今回はぐっと自重したけど、こちらはだいぶ余裕がある。

点滴終わった翌日の夕方、会計のところに高額療養費認定証を出しに行ったら、癌友(戦友といってもいいかな)2名とばったり。自分は今回で終了と伝え、後の二人の健闘を祈って別れた。一人は、日帰りでドセタキセルを何かと併用し何クールかすると言っていた。もう一人は、延命をタルセバに賭ける、と言っていた。是非とも頑張ってほしい。

入院中の暇を紛らわす twitter

今回は、何も本を持っていかなかったけど、ずっと携帯でtwitterのTLを眺めて時間をつぶした。ソフトバンクの携帯940NのPCサイトブラウザのできがクソなので、つぶやきするにはちょっとアレだったけど、まぁずっと見ていたらどんどん時間がつぶれてなかなか良い感じ。これで病室が Wi-Fi だったらもっと良いのだろうが、まぁそれは贅沢かな。何時の間にかfollowerも40人になったし、まぁそれなりに楽しいかも。

で、リアルタイム検索で「タバコ」「喫煙」「禁煙」ってのを眺めていて思ったこと。

  • 今度の10月からの値上げは、それなりにインパクトあるんだなぁ。
    結構気にしている人は多いらしい。でも、値上げをきっかけにタバコ止めたろかい、って言うのは少数派なのかなぁ。
  • 若い連中に重度のニコ中が多そうだ。
    タバコ吸い始めて余り間のないはずの比較的若そうな感じの連中が、ニコ中丸出しのつぶやきをかましてるのがイヤに目に付く。
  • 禁煙は大変だなぁ。
    ま、「禁煙」してるうちはタバコを止めることは出来ないんだよね。「禁煙」ってのはずっと我慢している状態で、我慢ってのはいつか出来なくなってしまうもの。お、タバコ止めれたな、と思う瞬間を味わえたら、それでもう「禁煙」じゃなくなる。「禁煙」を卒業できたら初めてこの後一生タバコを吸わないですむ、と言うことにチャッチャと気づいて欲しいなぁ。

なんて思いながら、ずっと携帯の画面を眺めていました。

タバコ関連の税収2兆円を何とかしないと、これを禁止薬物とすることは難しいなぁ、と言うことも考えました。タバコ吸う人がいなくなったからと言って、医療費がそれだけ劇的に減るはずもなく、この税収を補う手段はやはり酒税と消費税しかないのかなぁ、と言うのが漠然とした感想です。でも、それでも、タバコはなるべく近い将来完全に禁止する方向に進むべきだと強く思います。

今回は、癌友じゃなかったんですが、60台のおっちゃんが入院してきました。気胸で緊急にドレナージして、経過観察する、と言うことだそうです。片肺に穴が開き、もう片方も開きそうな感じ、取り敢えず様子を見て、ダメなら手術、タバコ吸ったら命の保障はないよ、と言う感じでした。もうホント怖いですね。

癌になるか、心臓・脳の血管がやられるか、気胸になるか、COPDになるか、まぁ兎に角タバコを吸っていたらロクなことにはなりません。ホントに酷いモンなのです。自分だけ大丈夫などと思ってはいけない。もしかすると、自分だけアウトかも知れない。もう間に合わないかもしれないけど、未だ間に合うかもしれないので、タバコ吸っている人はもうすぐにでもタバコを止めてください。